하루(エンドレス繰り返される悪夢)
監督:チョ・ソンホ
キャスト:キム・ミョンミン,ピョン・ヨハン,シン・ヘソン
製作年:2017年
原題:하루
★★★☆☆
やっぱり、キム・ミョンミンさんの安定感!!
「未生」のピョン・ヨハンも良かった!!
無条件でタイムスリップものは好きなんだけど、すごく短い一日を何度も何度も繰り返すという、ちょっと息苦しくなるような展開で、スリリングなんだけど、それだけにちょっと冗長な感じなぬぐえないかな~
何度も言って申し訳ないけど、特にこの映画に関しての「変な邦題」はもう認められない!ので原題の「하루」で行きます!
医師のジュニョン(ミョンミン)が、仕事の帰り仁川へ向かう飛行機の中から始まる。いろいろあって空港で記者会見をした後、誕生日の娘との待ち合わせ場所へ車で急ぐ。途中で交通事故現場に遭遇。タクシーが子供を轢いたんだけど、血だらけで倒れている子供は娘だった!
そして次の瞬間…
30分前の機内で目覚める!1度目は同じことが繰り返されておかしい…思いつつも娘の事故を防ごうと奔走するんだけど…
どうしても間に合わない。そして現場で、同じように繰り返しを続け妻を亡くした男に出会う!
救急隊のミンチョルも、ジュニョンの娘を轢いたタクシーに乗っていた妻を事故で亡くしていた…二人は同じ体験と同じ目的を持って協力しあうことに…
どうしても事故を防げないことに疑問を持ったジュニョンは
タクシーの運転手が故意に娘を轢いたことを突き止め原因を探り始める。そして…ついに自分が過去に犯した罪の復讐であることに気づく。ヨハンさん演じるミンチョルも同じ人物に恨みを買っていた。
結局、謝罪をして許してもらうことでしたループを止められないことを悟ってジュニョンは…
最後のループで、タクシー運転手はやっとジュニョンを許し、娘の胸に移植された死んだ息子ハルを抱きしめる。そして車に火が引火して爆発!
あれ?死んじゃっていいの?と思ったけど、最後のループが残っていて、やっと事故を食い止めた。
妻を取り戻したミンチョルも、子供なんかいらない!と言っていた自分を反省し、妻のお腹に宿った子供に「ハル」と名付ける。
息子を無断でドナーにされた犯人も、やっと恨みを捨てられたようだ…
ジュニョンは、娘のためとはいえ無断で人の息子をドナーにしてしまった過去を記者会見で告白。
っていう流れなんだけど、同じ短い時間を繰り返すもんだから、ちょっとわけわかんなくなっちゃったり、ちょっと飽きちゃったりしつつも、ミョンミン&ヨハンの演技力でグイグイもっていかれる映画でした。
最後に原題の「하루」(1日)」は、繰り返し続けた1日のことでもあり、原因となった死んだ息子の名前が하루(ハル)であり、ミンチョルの妻が身ごもった娘に付けた名前が하루(ハル)だったわけで、タイトルが「ハル」じゃなきゃ成立しないのに…まったく!! 意味不明なタイトルつけちゃって!(怒)なので残念だけど、マイナス2★。。