幼い依頼人
監督:チャン・ギュソン
キャスト:イ・ドンフィ、ユソン、チェ・ミョンビン
製作年:2019年
原題:어린 의뢰인
★★★★☆
韓国映画のモチーフとして「すごい多いな!」と感じるのが、『南北もの』『レイプもの』とこの『幼児虐待もの』。
しかも実際の事件に基づくものも多く、この映画も2013年に起きた実際の事件をモチーフにしているということです。
迫力の演技ユソンさん
またか~ときっと既視感があるんだろうな~と思っていたけど、この映画は本当によくできていたと思います。
ただただ残念なのが、主演のイ・ドンフィさん。
私は初見ですが、この人でなきゃいけない理由でもあったのでしょうか?
虐待を受けて弟殺しの罪まで着せられる8歳の女の子ダビンを演じる子役も、殺されてしまう弟役の子役もとってもうまい!
しかも虐待をする継母役のユソンさんの、ド迫力の演技も見ものです。
それに比べ…主演のイ・ドンフィさんの存在感のなさ。見た目もあると思うけど、なんだか他にいなかったのかな~と思います。
ダビンの無実が証明されるクダリや、実は人間とも思えない継母にも、きっと何か事情があったのかな~と思わせる、丁寧な脚本も素晴らしいと思いました。
最後に、顔を知らない実母の写真をやっと手に入れたダビンが、死んだ弟に話かけるラストシーンがよかった。弟の語りで、お母さんの顔がわかったからやっと探せる。と締めくくるあたりも、憎い演出でした。
というわけで、主演のキャスティングのマイナス1で、★4つとさせていただきました。