今ほかに観ているドラマがないのもあるんだけど、
「空港へ行く道」また1話から観てます。
観るたびに好きになる作品です。
なんというかこの”空気感”…観ているだけど心が洗われる感じ。
あらすじだけを追ってみると、結構下世話な”W不倫”の話なんだけど、一切そんな感じを受けないのはなぜ?を今日は考えてみます。
大きく分けて次の要因があると思います。
●キャスティング
●舞台設定
●音楽
●台詞
●演出
これらの要素が絶妙に相互作用しあって、この作品ができていると思います。
●キャスティング
ソ・ドウ役のイ・サンユンさん。
チェ・スア役のキム・ハヌルさん。この二人だから、下世話な不倫のにおいを一切感じないのはあります。二人の性格もいいんですよね!
もしこれが…
この二人だったら…べたべたの不倫ドラマに仕上がってたと思います。
●舞台設定
二人の住まいはソウルなんだけど、ドウ母が亡くなってから、二人はまた済州島で偶然再会することに!
ドウが亡き母の願い通り、作品を集めて小さな家を探しだしました。母の遺言通り、波の音が聞こえ石の香りがするような家。
ソ・ドウの母が住む家もいいですね。
韓国の「伝統家屋」です。
そして二人が初めて会ったのも、最後に再会したのも…
空港です。スアの仕事場でもありました。
偶然子供の親同士として出会い、互いにすぐに魅かれあい…
様々な葛藤や愛情をはぐくみながら…
最後に幸せな結末を迎えました。それもやっぱり空港でしたね。
●音楽
挿入歌もいいです!そして音といえば…
ドウの伝統家屋に降る雨の音…
ドウとスアが暮らす済州島の波の音…
これらもとても美しく効果的に働いていますね。
●台詞
台詞がすごくいいんです!
死んだウヌが悲しい秘密を心に秘めたまま、大好きなドウに言った言葉。「待って待ってもっと待てば必ず会えるのよ!」ウヌは実父が死んだことも知らず、いつか会える!と待ってたんですね。
スアがドウに「私はあたなにとて何?」と聞いた、ドウの答えです。
「世の中とかけ離れたところで、一生、一緒にいたい人です。」
こんなこと言われたら、100%落ちますよね!
この言葉が一番好きです。
ソ・ドウの母が最期に伝達者スアに言った言葉。
「死を前にした人は、
これはドウの母が死ぬ前に、ドウの幸せを切実な思いで願った言葉でもあったんですね。
●演出
演出は台本から音楽や台詞…すべての要素を含みますが、二人の出会いが自然だったこと…無理やり相手を傷つけてまで愛を貫こうとせず、それでも動く心に正直だったこと…すべてのことが素晴らしい演出効果だったと思います。
今までの私の「ベストオブドラマ」は、ごめ愛だったけど、空道(くうみち)に変わりそうです💛